Lesca Lunetier(レスカ ルネティエ)を見ていると、PICAとあわせて気になるのが「CROWN PANTO 8mm(クラウンパント 8mm)」です。
正面から見るとPICAと似た雰囲気を感じることもありますが、CROWN PANTOには8mm厚のアセテートによる立体感や、ヴィンテージ生地を活用したUpcyclingならではの魅力があります。
さらに現在はXLサイズも展開されており、
「PICAとは何が違う?」
「8mmって何の数字?」
「ヴィンテージのアセテートって何?」
「XLはどんな人に向いている?」
と迷う人もいると思います。
この記事では、CROWN PANTO 8mmの特徴やPICAとの違い、ヴィンテージアセテートの魅力、サイズ感、選ぶときに確認したいポイントまで、眼鏡販売の現場目線で解説します。
Lescaというブランド自体について知りたい人は、レスカ(Lesca Lunetier)のブランド解説記事から読んでみてください。
Lesca CROWN PANTO(クラウンパント) 8mmとは?
CROWN PANTO 8mmは、LescaのUpcyclingコレクションから展開されているクラウンパント型のフレームです。
特徴は大きく3つあります。
8mm厚のアセテート。
クラウンパントという形。
ヴィンテージのアセテート生地を活用したUpcycling。
この3つが組み合わさっているのが、CROWN PANTO 8mmです。
順番に見ていきます。
そもそもクラウンパントとはどんな形?
「クラウンパント」という名前を初めて聞くと、どんな形なのか分かりにくいかもしれません。
ベースになっているのは、丸みのあるパント型。
そこに上部を直線的にカットしたようなラインが加わった形です。
王冠(CROWN)のように見えることから、この名前で呼ばれると言われていますが、名前の由来には諸説あります。
丸メガネほど柔らかくなりすぎず、スクエアほど直線的でもない。
直線と曲線の両方を持っているのがクラウンパントの特徴です。
フレンチヴィンテージを代表するシェイプのひとつでもあります。
ただし、Lescaの丸みのあるフレームをすべてクラウンパントと考えるのは少し違います。
たとえば代表モデルのPICAはクラウンパントに近い雰囲気を持っていますが、Lesca公式ではクラシックなPantosとして紹介されています。
CROWN PANTO 8mmとは別のモデルです。
CROWN PANTO最大の特徴は8mmの厚いアセテート
CROWN PANTOを選ぶうえで、まず目に入るのが8mmという厚みです。
眼鏡のサイズでは、
「46□25」
のようにレンズ幅やブリッジ幅を見ることが多いですが、CROWN PANTOの「8mm」はそれとは別。
フロントに使われているアセテートの厚みを表しています。
この厚みがあることで、正面から見たボリュームだけでなく、斜めや横から見たときにも奥行きが生まれます。
太いフレームが好きだからといって、単純にフロント幅を大きくすれば同じ雰囲気になるわけではありません。
小ぶりなシェイプに、厚いアセテートを組み合わせる。
このバランスがCROWN PANTO 8mmらしさにつながっています。
一方、8mm厚のフロントは存在感があるぶん、細身のセルフレームと比べると重量も感じやすくなります。
見た目だけでなく、実際に掛けたときの重さも確認しておきましょう。
ヴィンテージのアセテートを生かしたUpcycling
CROWN PANTO 8mmを特徴づけているもうひとつの要素が、LescaのUpcyclingコレクションです。
Lescaでは、1950〜60年代のヴィンテージアセテートをはじめ、長年保有してきた古いアセテート素材を再利用し、新しいフレームへと生かしています。
LescaはUpcyclingについて、古いアセテート素材を買い集め、保管し、色を組み合わせながら再加工していると説明しています。
また、CROWN PANTO 8mm自体も、1950〜60年代のヴィンテージアセテートを使用したハンドメイドの限定シリーズとして展開されています。
新しいアセテートでヴィンテージ風の色柄を再現するのではなく、過去に作られた素材を現代の眼鏡として生かしているわけです。
ヴィンテージ素材なので、使える生地には限りがあります。
同じカラーや柄が、いつまでも同じように作り続けられるとは限りません。
現在ではあまり見かけない色柄や独特の透明感に加えて、気に入った生地との出会いそのものを楽しめる。
CROWN PANTO 8mmが単に「太いクラウンパント」で終わらない理由のひとつです。
同じCROWN PANTOでもカラーの印象は大きく変わる
8mmという厚みがあるぶん、フレームカラーによる印象の違いも出やすくなります。
ブラックなら輪郭がはっきり出て、CROWN PANTOのボリュームを強く感じやすい。
一方、ブラウンやハバナ、透明感のある生地では、同じ厚さでも少し柔らかく見えることがあります。
太いセルフレームは、置いてある状態と実際に掛けた状態で印象が変わりやすいものです。
形は気に入っていても、ブラックにすると存在感が強すぎる。
反対に、ブラウン系を掛けてみると意外と顔に馴染む。
店頭では、こうしたこともあります。
形だけで決めず、カラーまで含めて試着する。
CROWN PANTOでは特に大切です。
CROWN PANTOとPICAの違い
CROWN PANTOとPICAは、どちらもLescaを代表する存在感のあるアセテートフレームですが、同じモデルではありません。
特に分かりやすいのが、シェイプとフロントの厚みです。
| CROWN PANTO 8mm | PICA | |
|---|---|---|
| シェイプ | クラウンパント | クラシックなPantos |
| フレーム厚 | 8mm | 6mm |
| コレクション | Upcycling | Iconic Range |
| 素材の特徴 | ヴィンテージアセテートを活用 | セルロースアセテート |
| 印象 | 厚みと立体感が強い | CROWN PANTOと比べるとすっきり |
厚みはCROWN PANTOが8mm、PICAが6mm
数字で見ると違いが分かりやすくなります。
CROWN PANTOは8mm。
PICAは6mm。
わずか2mmの差ですが、眼鏡のフロントでは見た目に影響します。
特に斜めや横から見ると、CROWN PANTOは厚いアセテートによる奥行きを感じやすくなります。
PICAも十分に存在感のあるフレームですが、CROWN PANTOと並べると相対的にすっきり見えます。
太いLescaが欲しい人ほど、写真だけで判断せず、可能なら実際に掛け比べてみてください。
シェイプも同じではない
もうひとつ重要なのが形です。
CROWN PANTOは名前の通り、上部に直線的なラインを持つクラウンパント。
一方のPICAは、Lesca公式ではクラシックなPantosとして紹介されています。
PICAを「Lescaのクラウンパント」と紹介している情報を見かけることもありますが、LescaにはCROWN PANTOという独立したモデルがあります。
ここは分けて考えたほうが分かりやすいでしょう。
初めてLescaを選ぶならどっち?
これは好みが大きいところですが、選ぶ基準は作れます。
Lescaらしい太セルを楽しみながら、CROWN PANTOと比べて少しすっきり掛けたいならPICA。
8mmの厚みやヴィンテージアセテートまで含めて、より立体感のあるフレームを楽しみたいならCROWN PANTO。
この分け方はひとつの目安になります。
ただし、最終的にはサイズとカラー、実際に顔へ乗せたときのバランスで印象が変わります。
PICAについては、PICAのサイズ感・カラー・掛け心地を解説した記事で詳しく紹介しています。
CROWN PANTOにはXLサイズもある
CROWN PANTO 8mmには、XLサイズも展開されています。
Lesca公式では、XLサイズは、
- フロント幅:150mm
- レンズ幅:46mm
- ブリッジ幅:25mm
と掲載されています。
通常のCROWN PANTO 8mmは150mm/44mm/25mmなので、XLでは主にレンズ幅が44mmから46mmへ広がります。
「XL」と聞くとかなり大きな眼鏡を想像するかもしれませんが、レンズ幅は46mm。
一般的な眼鏡の感覚では、極端に大きなレンズサイズではありません。
Lescaには小ぶりなモデルが多いため、その中でサイズアップしたモデルと考えたほうが分かりやすいでしょう。
CROWN PANTOの雰囲気は好きだけれど、
通常サイズでは小さく感じる。
目の位置が外側に寄りすぎる。
顔幅に対してフロントが足りない。
そんな人にはXLが選択肢になります。
店頭でも、顔幅が広めの人や、ハチが張っていて通常サイズではテンプルが開きやすい人には、XLのほうが収まりやすいことがあります。
CROWN PANTOのサイズ感は数字だけで決めない
Lescaのようなフレームは、レンズ幅だけを見てサイズを決めるのが難しいところがあります。
特にCROWN PANTOは8mm厚の生地を使っているため、同じレンズ幅の細いフレームと比べても、掛けたときの存在感が違います。
確認したいのは、
- 顔幅に対してフロントが小さすぎないか
- 黒目がレンズのどの位置にくるか
- 鼻にきちんと乗っているか
- 頬に当たらないか
- テンプルが開きすぎていないか
といった部分です。
「小さい眼鏡が流行っているから」という理由だけでサイズを決めるのはおすすめできません。
フレームのデザインとして小ぶりに見せることと、サイズが合っていないことは別です。
通常サイズとXLを試せるなら、両方掛けて比較するのが一番分かりやすいでしょう。
CROWN PANTOを度付きにするときの考え方
CROWN PANTOを度付きの眼鏡として使うこともできます。
8mm厚のフロントは、レンズのコバ厚が正面から目立ちにくいというメリットがあります。
一方で、もともとボリュームのあるフレームなので、度付きレンズを入れると組み合わせによっては全体の重量が増します。
特に度数が強い場合は、レンズの厚みだけでなく重さまで含めて考える必要があります。
また、実際に作製できるレンズの度数や仕様は、フレーム形状やレンズ設計によっても変わります。
度付きで使いたい人は、購入前に取扱店で相談することをおすすめします。
メガネとサングラス、どちらで掛ける?
CROWN PANTO 8mmは、クリアレンズでもカラーレンズでも存在感があります。
クリアレンズなら、8mm厚のアセテートとクラウンパントの形そのものが主役。
一方、カラーレンズを入れると、太いフレームとレンズカラーがひとつのデザインとして見えるようになります。
これだけフレームにボリュームがあるモデルなら、薄いカラーレンズを合わせる選択肢もあります。
目元を完全に隠さず、フレームの色も残せるからです。
もちろん濃いカラーを入れて、サングラスとして存在感を出すのもCROWN PANTOらしい選び方。
Lescaで選べるレンズの種類や、薄いカラーと濃いカラーの違いについては、レスカのサングラス解説記事で詳しくまとめています。
CROWN PANTOはどんな人に向いている?
CROWN PANTOは、できるだけ目立たないフレームを探している人より、眼鏡そのものをファッションの一部として楽しみたい人に向いています。
特に、
- 太いアセテートフレームが好き
- フレンチヴィンテージが好き
- PICAより厚みのあるフレームを掛けたい
- ヴィンテージアセテートの色や背景まで楽しみたい
- 人と少し違う一本を選びたい
- 定番のボストンやウェリントンとは違う形を探している
という人なら、一度掛けてみる価値があります。
形だけでなく、素材の背景まで含めて眼鏡を選べるのも、Upcyclingコレクションの魅力です。
購入前に確認したいフィッティング
CROWN PANTOは8mm厚のアセテートを使っているため、見た目だけでなく掛け心地も確認しておきたいモデルです。
試着するときは、鏡で正面を見るだけでは足りません。
鼻への乗り方。
フレームの下がり。
まつ毛や頬への接触。
こめかみへの圧迫。
テンプルの開き。
そして、長時間掛けたときに重さをどう感じるか。
ここまで確認してから選ぶのがおすすめです。
特に太いセルフレームは、置いてある状態で気に入っても、実際に掛けると鼻や顔幅との相性が出やすくなります。
CROWN PANTOのように存在感のあるフレームほど、似合うかどうかと、きちんと掛けられるかどうかを分けて確認することが大切です。
CROWN PANTO 8mmはいくら?
2026年10月にLesca公式カタログを確認した時点では、通常サイズのCROWN PANTO 8mmは330ユーロで掲載されています。
一方、XLサイズはLesca公式eShopで315〜425ユーロと表示されており、選択するレンズによって価格が変わります。
日本国内での販売価格は、カラーや入荷時期、販売店などによって異なる場合があります。
気になる一本を見つけたら、価格だけでなく、サイズとフィッティングまで確認したうえで検討してください。
まとめ|CROWN PANTOは8mmの厚みとヴィンテージ生地まで楽しむLesca
CROWN PANTO 8mmは、単にPICAを太くしたモデルではありません。
クラウンパントというシェイプ。
8mm厚のアセテート。
ヴィンテージのアセテート生地を生かしたUpcyclingコレクション。
そしてXLというサイズの選択肢もあります。
PICAと似た雰囲気を感じる部分はありますが、PICAが6mm厚なのに対してCROWN PANTOは8mm。
シェイプだけでなく、フロントの立体感にも違いがあります。
フレンチヴィンテージらしい形、8mmの厚み、そして素材の背景まで含めて一本を選びたい人にとって、CROWN PANTOは一度試してほしいモデルです。
写真だけでは厚みやサイズ感、生地の表情まで伝わりにくいので、できればPICAと並べて実際に掛け比べてみてください。

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